<ドゥブロヴニク>
「アドリア海の真珠」と呼ばれ、かつてはヴェネツィア共和国と覇権を争った海洋都市です。
イギリスの作家バーナード・ショウは「地上の楽園を求める者、ドゥブロヴニクに来たれ」と記しています。
1979年に世界遺産に登録され、アドリア海沿岸でも傑出した観光地で、今回の旅行のハイライト。
城壁に囲まれた旧市街には中世の面影が色濃く残っています。
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<ホテルからの展望>
ホテル「インポータンヌ・リゾート・ネプチューン」の窓から見えるアドリア海早朝の景色です。
離れているため、旧市街の姿を見ることはできませんが、美しい海が目の前に広がっています。
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<紺碧の海>
日が昇るにつれて海の色が紺碧に変わってきます。
真っ白なヨットがゆっくりとアドリア海を横切っていきました。
朝食をすませ、いよいよ今日はドゥブロヴニク旧市街の観光です。
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<スルジ山>
まずは、旧市街が一望できるスルジ山の展望台に出かけました。
素晴らしい海の色と赤い屋根の旧市街を一望することができます。
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<ズームアップ>
周囲を城壁に囲まれた世界遺産の旧市街をズームアップ。
遠くて人間の動きは見えませんが、ここを目指して船で車で、たくさんの観光客が訪れています。
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<オノフリオの大噴水>
昨晩も撮影しましたね、ナポリのオノフリオ・デッラ・カヴァが1438年に造った大きな噴水です。
12km離れた源泉から水を引き入れて、市内2箇所に噴水が設けられています。
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<顔のレリーフ>
水道管が設けられた顔のレリーフは、全部で16面。それぞれ違った変な顔です(笑)
今もその口から水を噴出しています。触ると冷たい水が心地よかったです。
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<フランシスコ会修道院>
オノフリオの大噴水の斜め向かいにあります。
がっしりとした外壁と後で紹介しますが、内部にはロマネスクの回廊やクロアチア最古の薬局があります。
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<旧市街>
南側は海に続いているのですが、北にはスルジ山が迫ってきているので
旧市街北側の路地に入るとこのように登り階段になっています。
写真右側はカフェレストランで、これから店がオープンされるようでした。
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<聖ヴラホ教会>
かつてはこの地にロマネスク様式の教会が立っていたのが地震で大きく損傷し、
後に火災で焼け落ちたために1715年に新たにバロック様式で再建されました。
後で中を見学しようと思っていたのですが、残念ながら時間がなくて見ることはできていません。
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<聖ヴラホ>
教会堂の屋根の上に立っている像が、多分聖ヴラホ。
聖ヴラホのことは、前回の夜の散策で紹介したとおりです。
教会はルジャ広場に面して建っていますが、強烈な日差しのため日陰に避難しないと
頭がクラクラしてきます。歩いて回るときも、僕たちはできるだけ建物の陰を歩くようにしていました。
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<ローラント像>
ルジャ広場の中央に立つ柱のたもとに一体の騎士像があります。
これはヨーロッパ都市の自由と独立の象徴とされる伝説の騎士ローラントの像です。
1418年に造られたもので、この像の右腕の肘から手首までの長さ、51.2cmが、
商取引の際に使う長さの基準になっていたとの事です。
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<鐘 楼>
ルジャ広場の東に面して建っている鐘楼は、よく見ると鐘の横に2体の鐘突き男の像があります。
時間が来ると、この像が持っているハンマーで鐘を突いているのですね。
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<スポンザ宮殿>
鐘楼の左の建物はスポンザ宮殿です。1520年頃に建てられたものですが、1667年の
地震でも倒壊を免れたため、震災前の建物の様子を現在にも伝えています。
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<スルジ山>
標高412m、旧市街を一望できる山です。
ロープウェイに乗って山頂に行くことができます。
山頂にはナポレオンが贈ったという白い十字架が立っていますが、
現在ある十字架は戦争後に建て直されたものです。夜にはライトアップされます。
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<旧市街の巡り方>
ドゥブロヴニクの旧市街は、外観だけを巡るだけなら半日もあればOKです。
でも、城壁の上を歩いたり、施設に入って見学したり、買い物をすると1日はかかります。
僕たちは午後からモンテネグロまで足を伸ばす予定だったので、半日観光して買い物をする
だけでした。教会の中や路地をもっとじっくり見て回った方がよかったかも。
・・・と今、後悔しても仕方ないのですが(^^; でもまた、ここには来る機会があるだろうと
思います。
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<スポンザ宮殿>
スポンザ宮殿の屋根瓦を撮影しました。
先ほど紹介したように16世紀の屋根瓦もそのまま残っているので、周りの赤い屋根とここだけ違っています。
現在は公文書館として使われていて12世紀からの文書が保管されているそうです。
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<大聖堂>
ルジャ広場の南端に建っています。1667年の震災後に再建されたバロック様式の建物で、
宝物室には聖ヴラホの遺骨が入った聖遺物など貴重な財宝が残されています。
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<宮殿地下>
事前の調査では、ここの気温はこう書かれていました。
「通常、7月と8月の昼間の最高気温は29℃で夜間の最低気温は21℃である。
春や秋はさらに快適で、最高気温は20℃から28℃で経過する。」裏切られました〜
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<旧 港>
ルジャ広場を東に抜けると港があります。
かつての海洋国家ドゥブロヴニクの交易を支えた港です。
今は主要港としての役割を市街北西のグルージュ港に譲り、観光ポートの発着場になっています。
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<レストラン>
プラツァ通りの一筋北側(山側)の通りはそんなに広くないのですが、
レストランやみやげ物屋さんなどがたくさん。こんな感じに美しくセッティングされていました。
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<オープンカフェ>
北側の通りからプラツァ通りを見た図です。
こういった路地にはオープンカフェがあります。日陰になっているし、風通しがいい
のでプラツァ通りの店より涼しいです。
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<回 廊>
北側の通りを歩いてピレ門まで戻ってきました。
写真は、フランシスコ会修道院の中庭を囲むロマネスクの回廊です。
2本の細い六角柱が天井アーチを支えています。
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<中 庭>
この回廊に面しては、世界で3番目に古い薬局があるのですが、今日はお休みでした。
写真は回廊から見た中庭、中央に15世紀からの井戸があります。
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<遊歩道>
城壁に上ることにしました。上が遊歩道になっていて結構高いので見晴らしがいいのです。
1周2kmの遊歩道、ピレ門横の階段から上がったところの風景がこれです。
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<オノフリオの大噴水>
ここからしばらくは遊歩道からの風景写真です。
大噴水も上から見るとこんな感じ、上部は丸い穴が開いているんですね。
人が小さく見えるほど城壁は高いのです。
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<プラツァ通り>
写真に写っている通りがプラツァ通り、手前の塔はフランシスコ会修道院、
奥に見えるのが鐘楼、中央右手に大聖堂のドームも見えています。
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<要 塞>
遊歩道にはいくつかの要塞を見ることができます。
途中にある頭の丸い小屋は見張り小屋でしょうか、海に向かって小さな窓が開いていました。
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<交通機関>
ドゥブロヴニクの旧市街内側には公共の交通機関はなくて、徒歩で散策することになります。
僕たちが宿泊しているホテルネプチューンは、バビン・クック地区にあるのですが、旧市街までは
30分に1本のバスが運行しています。昨晩はこのバスに乗って旧市街までやってきたのでした。
写真は、城壁から北東方面を見た図。
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<バ ス>
旧市街とホテルを結ぶ市内バスは、この季節すぐに満員になって、まずシートに座れることはありません。
それに、夜ホテルに帰るバスにはたくさんの人が停留所で待っているため、最初に来たバスに
乗れないことが多いです。しかも、皆さん並ばないので、バスが来たらドーッと入り口に人が集まり、
乗るのは早い者勝ち状態になります。写真は北を見た図。
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<額 縁>
バスの話の続きですが、昨夜、僕たち4人はホテルへ帰るバスを先頭で待っていました。
必ず座れると確信していたのに、やってきたバスが少し離れたところに止まると、
後ろに並んでいた人々がその入り口目指してドーットと移動し、僕たちは最後尾になってしまったのです。
写真は、見張り台から覗いた図。
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<アクセス>
写真とは全く関係のない話ですが、現在のところ、日本からクロアチアへの定期直行便はないので、ウィーンやパリ、フランクフルト
ミラノなどヨーロッパの主要都市で乗り継ぎ、ザグレブに入るのが一般的です。
夏季には各地からドゥブロヴニクやスプリットへの直行便も増えるとのことです。
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<帆 船>
城壁から海側を見下ろすと真っ青な海の上を白い帆船が気持ちよさそうに通っていました。
帆船だけど、エンジンも搭載しているようですね。でも、船の上も暑いだろうなぁ。
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<カフェ>
城壁を歩いていくと、ところどころに飲み物を提供するカフェがあります。
そこに写真のようにレトロなラジオがおいてありました。まだ現役のようです(笑)
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<ルジャ広場>
城壁を半周巡ってきました〜本当は1周廻りたかったのですが、暑くてとても耐えられません。
ということで、ピレ門から半周、ちょうどルジャ広場に下りてきました。ここから
プラツァ通りを写すとこんな感じ。雲ひとつない青空、みなさんよく焼けていますね。
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<後 悔>
ここから北側の通りに入り、すぐに買い物に出かけました。
でも、よく考えると教会や大聖堂の中を見ていないのですが、この時は暑さで朦朧としていて
そのことに気がつきませんでした〜。そういうことで、ドゥブロヴニクの教会堂内部
の写真もなし・・なにやってんだか(^^;
写真は、北に抜ける階段を撮ったもの。
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<猛 暑>
観光に来て自分が何をしなければならないのか自覚できないほどの暑さでした。
とにかく時間があれば冷たい飲み物を求めてカフェに駆け込まなければとても耐えられません。
城壁の一番高いところまで行きたかったし、大聖堂や修道院の中を見学したかったし、
街の南側の路地を歩いて市民の生活に触れてみたかった・・はずなのに、暑さのため
全て吹っ飛んでしまっていました。ドゥブロヴニクには再度リベンジする必要がありそうです。
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<プラツァ通り>
これはプラツァ通り、フランシスコ会修道院入り口付近からの写真です。
ほらね、同じ場所ばかりの写真になってしまってしまいました。ドゥブロヴニクの半分も見ていません。
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<昼 食>
時計塔を抜けて旧港側にあるレストランでシーフードリゾットを食しました。
美味しそうなのに、暑さのために食欲が湧いてきません。パンも一枚も食べることができませんでした。
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<通 路>
レストランで僕たちが残したパンは海に投げ捨てられていました。
たくさんの魚がやってきてそれをつついているのが印象的でした。
レストランからルジャ広場へ抜ける門の内側から撮った写真です。
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<扉>
街の中で見つけた重厚な扉です。
歴史を感じさせるこんな重々しい古い扉がまだ残っているのですね。
さて、今日はこれからモンテネグロの古都コトルに出かけます。
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<コトルへ>
ドゥブロヴニクに残って観光するか、コトルに出かけるか迷った末、コトルに行くことにしました。
モンテネグロに行く機会なんて今後ないだろうと思ったからです。写真は、ドゥブロヴニクに近い街の風景。
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⇒
(5)に続く
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