(1)スロベニア−ブレッド湖  (2)クロアチア−クルカ国立公園  (3)トロギール−スプリット−ドゥブロヴニク  (4)ドゥブロヴニク  
 (5)モンテネグロ−コトル  (6)ボスニアヘルツェゴヴィナ−モスタル−プリトヴィッツェ国立公園 (7)プリトヴィッツェ国立公園−ザグレブ
<歴 史>
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの歴史を簡単に振り返ります。紀元前1世紀にローマ帝国の支配下に入り、 12世紀後半にはボスニア王国がボスニア、ヘルツェゴビナを統治しましたが、 15世紀後半までにはボスニア・ヘルツェゴビナの全域がオスマン帝国の支配下に入りました。 1875年にボスニア蜂起が起きると、この反乱を口火として露土戦争が勃発、 1878年に開かれたベルリン会議を経て、オーストリアは1908年、ボスニア、ヘルツェゴビナ両地域を併合します。 第二次世界大戦時、ナチス・ドイツの傀儡ファシスト国家であるクロアチア独立国の支配下に置かれますが、 1946年にユーゴスラビア連邦の構成共和国の一つとしてボスニア・ヘルツェゴビナ人民共和国が誕生。
<モスタルへ>
1992年、ボスニア政府は3月に独立を宣言してユーゴスラビアから独立しました。 しかし、セルビア人とクロアチア人、ボシュニャク人(ムスリム人)が対立、 民族紛争を繰り返しつつも1995年に国際連合の調停で和平協定デイトン合意に調印し、紛争が終結しました。 非常に簡単にボスニアの歴史を書きましたが、この地域は複雑です。
さて、ドブロヴニクを出発し、僕たちは隣国ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルに向かいます。
<モスタル>
バスから見えてきました。あの特徴的な橋、世界遺産のスタリ・モストです。 ここモスタルはボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの南西70キロに位置する歴史的な町で、 ここに住むイスラム教徒・セルビア人・クロアチア人などの文化が交錯しています。
<弾 痕>
バスを降りて旧市街に向かう途中、いまだに紛争の傷跡が建物に残っています。 バス停から橋に向かって歩いていく途中に、こんな弾丸の穴が残ったままの建物をいくつか見ることができます。 この弾痕から戦いの激しさがわかりますね。
<紛争の跡>
ふとアパートの横を通り過ぎようとして、何気なく見上げると、ここにも無数の弾痕が残されています。 背筋が寒くなってしまいます。この建物には住民がいるのでしょうか?
<旧市街へ>
モスタルの旧市街も15世紀後半オスマン・トルコの支配下に置かれてその影響が強く、 今でも多くのモスクが建っています。 今日も猛暑、異様な暑さの中での観光です。
<橋の上>
昨日訪問したモンテネグロのコトルと違い、すっごい数の観光客です。 これはスタリ・モストの上から来た方向に向かって撮影した写真ですが、人が多すぎて流されていきます。 この石橋のほとりにある小さな「タフの塔」は昔、火薬庫として使われていました。
<ネトレヴァ川>
町の中を流れるネトレヴァ川は、そんなに大きな川ではありませんが、「スタリ・モスト(古い橋の意味)」がかかっています。 この橋の名前が、「モスタル」の名前の由来になったとのことです。 橋は長さ27.5m、高さ18mのアーチ型・歩行者専用の石橋です。
モスタルの旧市街はボスニア紛争による被害が非常に大きかったところです。
<スタリ橋>
イスラム教徒とクロアチア人の戦いは、このネトレヴァ川をはさんで行われ、スタリ橋は無数の銃弾やロケット砲・迫撃砲 によって甚大な被害を受けました。そして1993年、補給路を断ち切るという理由で爆破されてしまいます。
<1993年>
この模様はビデオ映像で、人類の悲劇を表わすものとして残されており、 また、橋の近くには「1993年を忘れるな」と刻まれた石が置いてあります。 今、こうして賑やかな観光地となっていることはとてもうれしいことですね。
<土産物屋さん>
スタリ・モストから続く旧市街の道は細くて観光客がごった返しています。 緩やかな坂になった道の両脇には多くの土産物屋さんやカフェが立ち並んでいます。
<モスク>
コスキ・メフメド・パシャ・モスクはスタリ・モストの北側ネトレヴァ川沿いに立つ1619年に完成したモスクです。 12m四方の正方形をした建物で、これは入場してすぐの部屋を撮影したもの。
<モスクへの入場>
このモスクに入場するのは塔にまで登ると5ユーロ取られるのですが、ここで受付をしているおじさんが 実に計算が弱いというか遅いというか、一人から徴収するのに5分くらい待たされます。 というのも、入場料はクロアチアのクーナでも、ユーロでも、ボスニアのマルカでもOKなので、観光客それぞれが 違うお金を出しているのです。だから、おじさんは換算できなくてお釣りを間違える、そのため客が苦情を言う、 で、時間がかかるというわけです。ちなみに、ボクは20ユーロ紙幣を出して、10ユーロ紙幣とわけのわからない ボスニアの貨幣をお釣りでもらいました(笑)
<内 部>
お釣りのやり取りで大幅な時間のロスをしてしまったため、内部の見学を急がなければ集合時間に間に合わなくなります。 中はゴテゴテした飾りなどは一切なく、とてもシンプルです・・こんな感じ。 祭壇のようなものも見当たらず、要するに祈る場があればそれだけでいい、といった作りになっているのですね。
<塔の上から>
川沿いに立つミナレット(尖塔)に登ってきました。 ここからのスタリ・モストは絶好の撮影ポイントですが、 午前中は残念ながら逆光になるので、橋の影を写すことになりました。
<非常識な若者>
ところが、どこかの若いカップルが狭い通路のところで、熱いキスをしてて動いてくれません。 上がってくる人、みんなつまってしまって大ブーイングなのに、おかまいなしです(笑)
<風 景>
まぁ、若者に常識を求めても仕方ないですよね、僕たちはそこそこ景色を楽しんで、すぐに降りてきました。 この尖塔からの眺めは素晴らしかったです。集合時間まであと10分・・
<お土産>
お土産を物色する時間がありませんでした〜。 面白いものがたくさんあったのに残念です。 仕方なくモスタルのマグネットだけを選んで、急ぎ足で橋のたもとまで戻ってきました。
<橋の再建>
16世紀に作られ20世紀末に破壊されたスタリ・モストは、世界、日本の各機関や民間の援助によってよみがえり、 2004年7月、復元の式典が行われたのだそうです。
<心残り>
せっかくモスタルまで出かけたのに、こんなに急いで次の場所に向かわなければならないのは団体旅行の悲しさです。 何故急ぐ?せめてあと30分欲しかった〜
<チェバブチチ>
モスタルでの昼食は、ボスニアではありふれたひき肉に塩スパイスを利かせて棒状ハンバーグのように焼いた チェバブチチというもの。夕食はクロアチアに戻ってこのレストランで取りました。
<プリトヴィッツェへ>
モスタルからプリトヴィッツェ湖群国立公園までは330km、長〜い移動距離になります。 プリトヴィッツェの宿泊は、ベルビューという、公園内にあるとても便利なホテルとのこと。 途中、ホテルに入る前にレストランに立ち寄りました。 それにしても、今日も暑〜い1日でした。それに、モスタルでの人の多さに参ってしまいました。 今夜は森の中のホテルでさぞかし涼しいだろうと期待♪
<パン窯>
レストランで座ったところはパン焼き窯のすぐそば。 見ているのは面白かったけど、ここでも熱さに参ってしまいました。 冷たいビールが最高に美味しかったです。
<ポーク>
夕食のメインはポーク。クロアチアのビールはカルロバチョコ(karlovacko)かオジェスコ(Ozujsko)が有名です。 レストランで出されるのはたいていどちらかの銘柄です。
<ホテル ベルビュー>
プリトヴィッツェ国立公園内にあるホテル ベルビューです。ほとんど山小屋といった感じですが、部屋には ベッドが3つあってわりと広かったです。でも、やはり他の都市同様、冷蔵庫はないしクーラーもありませんでした。
<入口1>
ホテルの夜は涼しいだろうと期待していたのですが、見事に裏切られました。 しかも売店は隣のホテルにしかないので、飲み物の購入も不便でした。 翌早朝、プリツヴィッツェ湖群国立公園の散策はこの入口1からスタートです。
<公 園>
プリトヴィッツェ湖群は、マラ・カペラ山脈とリチカ・プリシャヴィツァ山脈に囲まれたリカ地方の端に位置します。 切り立った峡谷に16の湖と90以上の滝が点在しています。
<プリトヴィッツェ滝>
これは水量が少ないのですが、78mの高さから流れ落ちる国内最大の滝、プリツヴィッツェ滝です。 春と秋には水量が増して見ごろなんだそうです。今は・・夏(笑)
<散 策>
写真で人が歩いているのがわかるでしょうか?いくつもある湖の周りを僕たちも散策します。 今日もすばらしい天気・・ということは猛暑が続くということですが。(^^;
<透き通った水>
石灰を含む水は透明度が高く、遠くから見ると様々な色をして見えます。 水の中にはますが泳ぎ、湯の花のように倒木に石灰がまとわりついています。
<湖 群>
今日はここに連泊するので、1日かけてこの湖群全てを回る予定です。 でも、メディアの残量が少ないので必要以上に写真を撮ることはできません。 めぼしいものだけ撮ります。
<エメラルドグリーン>
なんて綺麗な水の色でしょうか。エメラルドグリーンとは少し違いますが、 白濁したブルーとでも言うか、表現しがたい美しい色をしていました。
<小さな滝>
あちこちに小さな滝を見ることができますが、水量が少ないので面白くないです。 しかも、水辺を歩いているというのにこの暑さは異常です。
<ミルカ・トルニナ>
プリトヴィッツェの保護を訴えた有名なオペラ歌手、ミルカ・トルニナが好んだ場所はミルカ・トルニナ滝 と名づけられています。
<滝>
公園内の散策路はアップダウンが少なく、ボードウォークが整備されているため、高齢者でも歩きやすくなっています。 特に下湖群は見所も多くてお薦めです。
<三 脚>
いくつか三脚を立てて撮影したい滝があったのですが、人が多すぎて実現できませんでした。が、 この滝で人の流れが途切れたので、急いで三脚を立てることができました〜。
<構図を変えて>
角度を変えてもう一枚。 ちょっと急ぎすぎて十分に苔むした岩や滝の流れの表現ができませんでしたが、まぁこんなもんでしょう。
<渓 流>
写真になるような渓流は少なかったのですが、苔むした岩があったので撮ってみました。 あわてて撮ったので写真としてはダメですね。(^^;
<コジャク湖>
木々の隙間から見えているのはコジャク湖です。ここを抜けてP3のボート乗り場に向かいます。 P3からホテルの近くにあるP1乗り場まで船に乗ります。
<ボート>
遊覧ボートでゆっくりと湖を巡るのですが、暑さでバテバテ。椅子に座ってグッタリと休養。(^^; 湖の風景を楽しむ気力がありませんでした。
<コジャク湖>
コジャク湖は、園内最大の湖で、全長2.3km、深さは最大46m。 元は異なる2つの湖だったのですが、間を隔てていた堤が崩れてなくなり、一つの湖になりました。
<昼 食>
P1のボート乗り場に到着して、昼食のため近くのレストランに向かいました。 メインはマスの焼き魚。このあたりで泳いであるマスではないとのことでした(笑)
<デザート>
さて、ここまでは公園の下湖群と呼ばれる半分を見てきましたが、午後からは坂道の多い上湖群に向かいます。 写真は食後のデザート、食欲はないけど栄養補給です。
⇒   7に続く
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